Googleビジネスプロフィールから予約ページに来た人が予約せずに離れるとき、入力フォームを直す前に確かめたいのが、プロフィールで見た店・メニュー・料金・空き状況を、予約画面ですぐに確かめられるかどうかです。地図で店を選んだ人は、「この店のこのメニューを、この日に」と考えている場合があります。予約画面がその続きになっていなければ、入力を始める前に戻ってしまいます。
この記事は、プロフィールに予約リンクを設定済みの店舗や地域サービス事業者で、「予約ページへのアクセスはあるのに予約が増えない」と感じている方向けです。読み終えると、プロフィールと予約画面のずれを4項目で点検し、ログイン必須の画面への対処を決め、実際の予約数で改善を判断できます。Google公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。予約の入口の選び方は予約リンクと連携の違い、入力項目など一般的なフォームの改善はEFO(入力フォーム最適化)、分野の全体像は商品・予約・問い合わせの学習ガイドで扱います。
プロフィールから来た人は、続きを確かめに来ている
プロフィールから来た人は、店名、場所、メニューの名前、料金の目安、営業時間を見たうえでボタンを押しています。予約画面で確かめたいのは、それが本当に予約できるかどうかです。
| プロフィールで見たもの | 予約画面で確かめたいこと | ずれの例(架空) |
|---|---|---|
| 店名と場所 | 選んだ店の予約になっているか | 予約システムのトップに着き、店舗を選び直す必要がある |
| サービス・メニューの名前 | 同じものを選べるか | プロフィールの「初回の骨盤調整」が、予約画面では「新規コースA」になっている |
| 料金の目安 | 確定前に総額や追加料金が分かるか | 「4,000円から」とあったが、指名料や出張費が確定後の案内まで分からない |
| 営業時間 | 来たい日時に空きがあるか | 夜8時まで営業と出ているが、最終受付が夕方6時である説明がなく、その後の枠を探してしまう |
どの行も、予約画面単体で見れば不具合ではなく、プロフィールと並べて初めて分かるずれです(受け渡しの考え方は来店までの行動)。
Googleが予約などのリンク先に求めていること
まず、守らないとリンクが削除されうる公式の要件を確認します。ビジネスリンクに関するポリシーとガイドライン(2026年10月5日確認)には、予約などのリンクについて次の内容が書かれています。
- ビジネスの専用ランディングページに誘導する。複数の拠点がある場合は、その拠点のページに誘導し、一般的なページや別の拠点のページには誘導しない
- リンク先で、ユーザーが指定したアクション(予約なら予約)を完了できるようにする
- 確認用の自動クローラーに対して、CAPTCHA、ログイン、その他の確認方法を必須にしない。クローラーがアクセスできないリンクは削除されることがある
- 「200 OK」などの成功コードを返し、ページを完全に読み込めるようにする
このほか、ビジネス情報のガイドライン(同日確認)は、実際のビジネスのウェブサイトとは異なるランディングページにユーザーを送るURLを指定できないとしています。
店舗・メニュー・料金・空きの4点を予約画面で確かめる
ここからは、公式の要件を満たしたうえで予約を完了しやすくするための当社の提案です。予約ボタンを押してから日時を選ぶまでに、次の4点を確かめます。
| 確かめること | 合格の目安(当社の提案) | 直す場所 |
|---|---|---|
| 1. 店舗 | 開いた最初の画面に、その店の名前(複数店舗なら店舗名)が出ている | プロフィールに登録するURLを、店舗別の予約画面に替える |
| 2. メニュー | プロフィールのサービス名・メニュー名と同じ名前で選べる | どちらかの名前を正本に合わせる(サービスの登録) |
| 3. 料金 | 予約を確定する前に、料金と追加料金の条件が見える | 予約画面のメニュー説明、または確定前の確認画面 |
| 4. 空き | 空いている日時が、店とメニューを選んでから少ない操作で見える | 予約枠の公開範囲、受付時間の設定 |
4つ目の「空き」は、プロフィールの営業時間と予約画面の受付時間を並べないと気づきにくい項目です。空き枠が少ない、または何日先まで選べるかが短いと、「選べる日がない」画面になります。施術時間を見込んだ最終受付と閉店時刻は別です。その違いを説明したうえで、枠を増やせない場合でも、空きがない日の案内(実際に電話なら受けられる場合や、キャンセル待ちがある場合など)を書いておくと、黙って離れる人を減らせる可能性があります。
キャンセル規定、持ち物、駐車場など来店前に知らないと困る条件が、確定ボタンの前に見えるかも確かめます。確定後のメールで初めて知る条件は、当日の行き違いにつながります。
ログインや会員登録が必須の予約画面
予約ボタンを押すと、まずログインや会員登録の画面が出る仕組みは、2つの点で問題になります。
- Googleの確認:上記のポリシーでは、確認用のクローラーにログインを必須にしているリンクは条件を満たさず、削除されることがある
- お客さまの手間:地図で初めて店を見つけた人に、空きを見る前からアカウント作成を求めることになる
対処は予約システムによって変わるため、次の順で提供元に確認してください(当社の提案)。
- ログインしなくても、店舗・メニュー・空き枠を表示できるページがあるか。あれば、そのページのURLをプロフィールに登録する
- 会員登録をせずに予約できる方法(ゲスト予約など)が用意されているか
- どちらもない場合、ログイン前に表示されるページに、予約できるメニューと料金の目安、電話での受付時間を書けるか
なお、同じポリシーは、ソーシャルメディア、メッセージのリンク、アプリストアのリンク、短縮URLを予約などのリンクとして使えないとしています。チャットのやり取りで予約を受けている店は、予約を完了できるページを別に用意するか、電話など他の入口を案内するかを決める必要があります。
スマートフォンで、予約確定の手前まで通しで試す
予約ボタンは、スマートフォンのGoogleマップアプリからも押されます。パソコンでURLを確かめるだけでなく、実際の端末で次の手順を試します(当社の提案)。
- スマートフォンのGoogleマップで店名を検索し、自店のプロフィールを開く
- 予約ボタンを押し、表示された画面ごとにスクリーンショットを撮る
- 上の4点(店舗・メニュー・料金・空き)を、プロフィールの表示と見比べる
- 日時を選ぶ画面まで、何回タップしたかを数える
- 確定ボタンの手前で止める。確定まで試す場合の段取りは連絡先の点検のテスト連絡の注意に従う
以下は架空の整体院の記録例です。
| 画面 | 表示された内容 | 迷った点 | 累計タップ数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 予約システムの店舗一覧 | 店を選び直す必要がある | 1 |
| 2 | メニュー一覧(8件) | プロフィールの「初回の骨盤調整」が見当たらない | 3 |
| 3 | カレンダー | 今週は満席表示。翌週へ進むボタンが下にある | 5 |
| 4 | 時間の選択 | 平日夜の枠が出てこない | 6 |
この例では、店舗一覧から始まること、メニュー名の不一致、平日夜の枠が出ていないことの3つが直す候補です。点検は、メニュー・料金・営業時間・予約システムを変えたときと、月1回程度の定期点検で行うことをおすすめします。
ボタンのクリックではなく、実際の予約数で確かめる
パフォーマンスのヘルプ(同日確認)では、「予約」は予約プロバイダ経由で予約を管理している場合に取得できる完了数で、「予約リンクのクリック数」はホテルにのみ適用される指標です。また、サービス提供事業者経由で予約を設定するのヘルプには、自分で追加したリンクのパフォーマンスデータは利用できないと書かれています。改善できたかは、プロフィールの数字だけでは判断できません。
自社の予約ページへのリンクを使っている店は、予約システムや自社サイトのアクセス解析で数えます。数える段階は次の3つです。
- プロフィールから予約ページに来た数(アクセス解析で、リンクに付けた目印から数える)
- そのうち予約を完了した数(同じ流入と対応づけられる予約システムの記録、または完了画面の計測。対応づけられない全予約数と割り算しない)
- そのうち実際に来店した数(予約台帳の来店記録)
以下は架空の数字による計算例です。予約ページの訪問が4週間で120セッション、そのセッション内で予約を完了したものが18セッションなら、完了率は18÷120で15%です。店舗一覧から始まる画面を店舗別の予約画面に替えた後の4週間で、訪問110セッション、予約完了のあったものが24セッションなら、24÷110で約22%になります。ただし、季節や空き枠の量でも数字は動くため、1回の比較で改善の効果と言い切らず、同じ条件の期間を重ねて確かめてください。
リンクに目印(UTMパラメータ)を付ける場合は、値に氏名・電話番号・メールアドレス・予約番号などの個人情報を入れないでください。Googleアナリティクスのヘルプは、キャンペーンのパラメータに個人情報が含まれていないことを確認するよう求めています(個人を特定できる情報を送信しないためのヒント、同日確認)。目印を付けたURLに替えた後は、ボタンを押して予約画面が正しく開くかを必ず確かめます。予約フォームに「何を見て予約したか」を任意で聞く方法は予約リンクと連携の違いで紹介しています。
症状から、直す場所を決める
数字と実機の記録がそろったら、どこで離れているかに応じて直す場所を選びます。以下は当社の判断の目安です。
| 症状 | 先に疑うこと | 次の一手 |
|---|---|---|
| 予約ページの訪問はあるのに、完了がほとんどない | ログイン必須、店舗一覧から始まる、トップページに着く | リンク先のURLを替える。予約システムの提供元に確認する |
| メニューを選ぶ画面で止まる | 名前の不一致、メニューが多すぎて探せない | 名前をそろえ、プロフィールで紹介しているメニューを上に置く |
| 日時を選ぶ画面で止まる | 空き枠が見えない、予約できる期間が短い | 枠の公開範囲を見直し、空きがない日の案内を書く |
| 入力画面で止まる | 入力項目の多さ、エラーの分かりにくさ | 入力フォームの改善の手順で見直す |
| 予約は減ったが電話が増えた | フォームをあきらめて電話に切り替えた人がいる | 電話の取りこぼしもあわせて確認する |
メニューや料金を変えるときは、プロフィール・予約画面・自社サイトを同じ日に直す段取りにしておくと、ずれの再発を防げます。分野全体の読む順番は商品・予約・問い合わせの学習ガイドに戻って確認してください。
