「住所が合っている」ことと「地図のピンが店の場所にある」こと、「ルート案内で入口にたどり着ける」ことは、別々に点検します。どれか1つが正しくても、お客さまが店の前で迷うことはあります。
この記事は、来店型の店舗で「マップの案内どおりに来たのに入口が分からなかった」と言われた方、ピンの位置が気になる方向けです。住所・ピン・入口・建物内の位置・駐車場を分けて考え、現地で点検し、Googleビジネスプロフィールで直すものとGoogleマップ側に報告するものを切り分けます。Google公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。店舗に来てもらわない出張型の住所表示は非店舗型とサービス提供地域で扱っています。
5つの「場所の情報」を区別する
| 情報 | 何を表すか | 主な直し方 |
|---|---|---|
| 住所 | 文字で書かれた所在地。住所を表示する設定なら一般公開される。非店舗型は住所を非表示にする | プロフィールの[所在地]で編集 |
| ピン | 地図上の点としての位置 | 住所編集画面の[調整]で地図を動かす |
| 建物内の位置 | 階数・部屋番号 | 住所に部屋情報を含める |
| 入口 | お客さまが実際に入る扉 | 外観・入口の写真、自社サイトの道案内で補う |
| 駐車場 | 車で来る人の到着地点 | 属性(項目がある業種)、写真、自社サイト |
ここに加えて、道路そのものやルート案内の誤りは、プロフィールではなくGoogleマップの地図データの問題です。後半で分けて説明します。
住所とピンについて公式が示していること
Googleは、住所を番地まですべて入力し、建物・部屋番号・階数などの部屋情報を含めるよう案内しています。正式な住所に含まれる情報だけを入れ、「○○交差点」「○○の向かい」のような表現は使わないこと。正式な住所では正確に特定できない場合に限り、近くの交差点やランドマークを追加できるとされています。番地を含まない住所や、正しく入力してもシステムが特定できない住所の場合は、地図上でピンを使って所在地を直接指定できます。出典:ビジネス拠点の住所を管理する(2026年10月5日確認)。
同じヘルプに示されているピンの調整手順は、プロフィールで[プロフィールを編集]→[所在地]→[ビジネス所在地]の編集→[調整]を選び、地図を動かしてピンをビジネス拠点に合わせ、[完了][保存]です。画面の表記は変わることがあるので、操作時は最新のヘルプも確認してください。ガイドラインは住所の行にURLやキーワードなど住所以外の情報を含めないことも求めています。出典:Googleに掲載するビジネス情報のガイドライン(同日確認)。
ピンを動かしてよい場面、動かさない場面
ピンは「ビジネス拠点に合わせる」ものです。動かす理由は、実際の位置とずれているときに限られます。
- 動かす:ピンが隣の建物や道路の反対側に立っている/敷地が広く、ピンが店舗棟から離れた位置にある/住所を入力してもシステムが位置を特定できない
- 動かさない:駅や繁華街の中心に寄せたい/検索が多い地域に近づけたい/競合店より目立つ位置に置きたい
Googleはローカル検索の要素の1つに、検索している人から各ビジネス拠点までの「距離」を挙げています。出典:ローカル検索結果のランキングを改善するヒント(同日確認)。ピンを実際と違う場所に置くことは、所在地を正確に示すというガイドラインの要件に反し、来店した人を間違った場所に案内することになります。
なお、オーナー確認後に住所が変わった場合は、オーナー確認を再度行う必要があるとされています。出典:ビジネスプロフィールを編集する(同日確認)。移転を伴わない微調整でも編集は審査されることがあり、前出の住所管理ヘルプでは、変更の反映に通常10分ほど、場合によっては30営業日ほどかかるとされています。
現地で行う点検の手順
- スマートフォンのGoogleマップで店名を検索し、ピンが店の建物の上にあるか見る
- 最寄り駅や主要な交差点を出発地にして、徒歩ルートを実際に歩く
- 車で来る人が多い店は、幹線道路側から車のルートを表示し、到着地点が駐車場の入口と合うか確かめる
- ルート案内の終点から、入口の扉が見えるか、迷う分岐がないかを記録する
- プロフィールのストリートビューや外観写真が、今の店構えと合っているか見る
- 初めて来る人役を、店の場所を知らないスタッフや家族に頼めると、迷う地点が見つかりやすい
点検の結果は「地点・何が起きたか・原因の分類(住所/ピン/入口の案内/地図データ)・対応」の4列で残すと、次に何をすべきかが決まります。
迷いやすい3つの立地(架空例)
| 立地 | 起きやすい迷い方 | 整え方 |
|---|---|---|
| 商業施設の中の雑貨店 | 施設には着くが、どの入口から入り何階のどこにあるか分からない | 住所に階数を含める。店名に施設名は入れない。最寄りの施設入口から店頭までの写真を用意し、自社サイトに館内の道順を書く |
| 雑居ビル4階の整体院 | ビルの前に着いても看板が見えず、通り過ぎる | 住所に階と部屋番号を含める。ビル入口、エレベーター、店の扉の写真を順に載せる。ピンはビルの位置に合っていればよい |
| 表と裏に入口がある飲食店 | ルート案内が裏の搬入口側に案内する | ピンが建物上にあるか確認したうえで、お客さま用の入口を写真とサイトで明示する。道路側の案内が誤っていれば地図データとして報告する |
別のビジネスの中にある店舗は、そのことをプロフィールに表示するようリクエストできるとされています。一方、プロフィールに表示される「所在地の説明」(ランドマークなどを参照した説明)は、検索やマップからは編集できないとされています(いずれも前出の住所管理ヘルプ)。外観写真の撮り方は写真の撮り方と載せ方で扱っています。
プロフィールで直すもの、マップに報告するもの
| 症状 | 直す場所 |
|---|---|
| 住所の文字が誤っている、部屋番号が抜けている | プロフィールの[所在地] |
| ピンが店の建物からずれている | プロフィールの[所在地]→[調整] |
| ルート案内の道順が誤っている | Googleマップのルート誤りの報告。ルートの間違いを報告するによると、パソコンからのみ、一部の国と地域に限られる |
| 道路が地図に無い、通れない道が表示される | Googleマップの道路の追加・修正の報告。マップのデータのエラーを報告するから手順をたどる |
| ストリートビューや航空写真が古い | 前出の住所管理ヘルプにある報告フォーム。審査と更新の時期は約束されていない |
マップへの報告は、プロフィールの編集と違って反映時期を管理できません。報告した日と内容を記録し、その間は写真とサイトの道案内で補ってください(Googleマップヘルプは2026年10月5日確認)。
保存しても直らないとき
- 保留中のまま:審査期間内であれば待つ。同じ編集を何度も重ねない
- 不承認になった:住所の表記が看板・郵便物・公式サイトと一致しているか、住所欄に余計な語句がないかを見直す
- オーナー確認を求められた:求められた方法で事業の実在を示す。手順は登録とオーナー確認を参照
- 表示が勝手に変わった:Googleによる変更として通知されていないか確認し、正しい情報に戻す
