Googleビジネスプロフィールの検索語句は、「お客さまがどんな言葉で店を見つけているか」を知る手掛かりです。ただし月単位でしか更新されず、広告の分も含み、少ない語は正確な数が分かりません。1か月の上下で一喜一憂せず、毎月同じ形で記録し、問い合わせの内容と並べて読むと、サービスや案内の改善に使えます。
この記事は、パフォーマンス画面の「検索」を見たことはあるものの、何に使えばよいか分からない店舗・地域サービス事業者向けです。記録の取り方、語の分け方、読み方の判断表、架空の記録例を説明します。各指標の定義はパフォーマンスの見方にまとめています。検索語をどこに書くかの設計はMEOの検索語設計で扱っており、この記事では毎月の数字を見て次の改善を決める部分を説明します。Googleの公式情報は2026年10月5日に確認しました。
公式が示している検索語句の性質
パフォーマンスのヘルプには、検索の指標はビジネスの検索に使われた検索語句で、毎月月初に更新され、表示されるまでに5日ほどかかることがあると書かれています。検索語句は、特定の検索でプロフィールが表示されたときに確認でき、直接管理することはできません。また、パフォーマンスデータにはオーガニック検索結果とGoogle広告の両方の表示回数、検索情報、ユーザーの行動が含まれます。出典:パフォーマンスとインサイトを確認する(2026年10月5日確認)。
数の意味は、開発者向けのBusiness Profile Performance APIの説明が参考になります。月ごとの検索キーワードの値は「その月にキーワードを使ったユニークユーザー数の合計」か、「実際の値がそれを下回ることを示すしきい値」のどちらかで返される、とされています。出典:locations.searchkeywords.impressions.monthly.list(同日確認)。管理画面の表示形式まではこのページに書かれていませんが、少ない語は正確な数が出ない前提で扱うのが安全です。
| 性質 | 読み方への影響 |
|---|---|
| 月単位で更新される | 先週直した説明文の効果は、まだ判断できない |
| プロフィールが表示されたときの語 | 一覧にない語は「誰も検索していない」とは限らない |
| 広告の分も含まれる | 広告を始めた月・止めた月は、自然な増減と区別できない |
| 少ない語はしきい値で示されうる | 小さい語同士の順位の入れ替わりに意味を持たせない |
| 直接管理できない | 手を入れられるのは、事業の実態に沿ったプロフィールやサイトの情報のほう |
手順1:毎月同じ形で記録する
以下は当社の提案する手順です。月初の更新から1週間ほど空けて、前月分を表計算ソフトに書き写します。列は「月/検索語句/数(しきい値の場合はその旨)/分類/メモ」で十分です。上位だけでなく、自店のサービス名や地域名を含む語は数が小さくても残します。
パソコンのビジネスプロフィールマネージャーからパフォーマンスデータのダウンロードもできますが、ヘルプはダウンロードの手順を説明しているだけで、どの列に検索語句が含まれるかまでは書いていません。自店のファイルで確かめてから記録方法を決めてください。なお、GoogleアナリティクスとGBPをリンクすると、インタラクション数、ウェブサイトのクリック、通話、ルート、メッセージ、予約、メニューの指標がGA4に共有されますが、共有される指標の一覧に検索語句は含まれず、データは過去6か月分です。出典:GBPをGoogleアナリティクスに接続する(同日確認)。前年と比べたいなら、自分で記録を残しておく必要があります。
手順2:語を分類する
書き写した語に、次の分類を付けます。分類は当社の整理で、Googleの区分ではありません。詳しい考え方は検索語を5つに分類する方法を参照してください。
- 店名:屋号や略称、表記ゆれ。店名を知っている人の検索だが、新規客か既存客かまでは分からない
- 業種:「整体」「クリーニング店」など、店の種類
- サービス:「エアコン掃除」「骨盤矯正」など、具体的な用事
- 地域:地名や駅名を含む語
- 条件:「土日」「駐車場」「当日」など、利用条件
月ごとに分類別の合計を出すと、全体の傾向が見やすくなります。ただし、しきい値で示された語は合計に入れられないため、合計は「正確な数が出た語だけの合計」と注記してください。同じ人が複数の語で検索すれば語ごとに含まれるため、合計は重複を除いた人数にはなりません。分類を複数付ける場合も、分類同士の合計は重複を含みます。
手順3:問い合わせの内容と並べる
検索語句だけでは、その人が実際に電話や予約をしたかは分かりません。同じ月の電話・予約・来店時に聞かれた用件を並べると、改善の候補が見えてきます。受付記録の付け方は電話・来店・予約の記録を照合する方法で説明しています。
架空のハウスクリーニング事業者(出張型)の例です。数字は説明用に作ったもので、実在の事業者や当社の実績ではありません。
| 検索語句(分類) | 4月 | 5月 | 6月 | 同じ時期の問い合わせ |
|---|---|---|---|---|
| 店名(店名) | 48 | 51 | 55 | 受付記録では既存客の再依頼が多い |
| エアコンクリーニング(サービス) | 22 | 64 | 118 | 「お掃除機能付きは対応できるか」が多い |
| ハウスクリーニング ○○市(業種+地域) | 30 | 27 | 33 | 見積もり依頼、対応地域の確認 |
| 換気扇 掃除(サービス) | しきい値未満 | しきい値未満 | しきい値未満 | 月1〜2件 |
この例では、エアコンの語が4月から6月で増えています。冷房を使い始める時期の需要も考えられ、プロフィールの作業による増加と決めつけることはできません。一方、問い合わせで「お掃除機能付き」の確認が多いなら、サービス欄の説明や自社サイトに対応範囲と料金条件を書く、という改善候補が出てきます。季節による揺れの扱いは少ないデータと季節変動の読み方で詳しく説明しています。
読み方の判断表
以下は当社の編集上の提案で、Googleが示す判断基準ではありません。結論を出す前に、広告の出稿や営業日数の変化がなかったかを先に確かめます。
| 見えている状況 | 考えられること | 次に確かめること・改善の候補 |
|---|---|---|
| 店名の語がほとんどで、業種・サービスの語が少ない | 知っている人にしか見つけられていない可能性 | カテゴリとサービス欄が事業の実態を表しているか(カテゴリの選び方) |
| 提供していないサービスの語が出る | 近い言葉で探す人がいる、または情報が誤解を招いている | 対応できないことを説明やサイトで明記する。語を消す操作はできない |
| 主力サービスの語が出ない | 表示されていない、または数がしきい値未満 | サービス欄・説明・サイトにその用事が書かれているか。数か月続けて見る |
| ある語が急に増えた | 季節、地域の出来事、広告、競合の変化など | 前年同月、広告の記録、問い合わせの内容を並べる |
| 条件の語(土日・駐車場など)が多い | 利用条件を確かめてから選ぶ人がいる | 営業時間・属性・写真で条件が分かるか |
やってはいけない使い方
検索語句に多い言葉を店名に足すことは、ガイドラインで禁じられています。ビジネス名に不要な情報を含めることはできず、含めるとプロフィールが停止される場合があると明記されています。出典:Googleに掲載するビジネス情報のガイドライン(同日確認)。カテゴリも、キーワードとして使わないよう案内されています。出典:ビジネスプロフィールを編集する(同日確認)。
また、提供していないサービスを「検索されているから」と書き足すと、お客さまの期待と実際がずれます。検索語句は、実際に提供しているサービスの伝え方を見直す材料として使ってください。
改善を決めたら記録を残す
説明文やサービス欄を直したら、変更日・内容・理由・次に見る月を記録します。検索語句は月単位なので、月の途中で直すと、その月の数字には変更前の期間も含まれます。最初に見るのは、変更後が丸1か月そろった月です。記録の作り方は変更前後を比べる改善記録を参照してください。
他の指標とあわせた見方は、親記事のGoogleビジネスプロフィールのパフォーマンスの見方に戻って確認できます。月次運用の全体の流れはMEOの週次・月次運用にまとめています。
