結論から書きます。閲覧数が表示回数より少なくても、それだけで異常とはいえません。閲覧数はユニークユーザーの数で、同じ人が同じ日に何度見ても1回としてカウントされるためです。数字が減ったように見えて慌てる前に、それぞれの指標が何を数えているかを確かめてください。
- 各指標が何を数えているか
- 数字が合わない、指標が出てこないときの理由
- 数字を見たあと、どこに手を付けるか
指標の定義はGoogleの公式ヘルプで確認しました(2026年9月16日時点)。2026年10月5日に同じヘルプと、GA4とのリンク・検索語句のAPI仕様を確認し、指標表の2行(予約リンクのクリック数・特典)、チャット終了、検索語句の値の扱い、GA4とリンクした時の注意、計測を深める記事の読む順を追記しました。それ以外の記述は9月16日時点の確認です。
見る前の前提が2つある
公式ヘルプは、パフォーマンスデータはオーナー確認済みのビジネスプロフィールでのみ利用できる、と書いています。確認が済んでいないと、そもそも数字が出ません。権限まわりで詰まっている場合はプロフィールの権限が他人のままを見てください。
公式ヘルプに「重要: お客様のビジネスに関連する指標のみが表示されます。すべての指標が利用できるわけではありません」と書かれています。解説記事に載っている指標が自分の画面に無くても、表示の対象外である可能性があります。
指標が何を数えているか
| 指標 | 数えているもの |
|---|---|
| インタラクション数 | すべてのインタラクションの概要 |
| 検索 | ビジネスの検索に使用された検索語句 |
| 閲覧数 | 検索とマップでプロフィールを閲覧したユーザーの数 |
| ルート | ビジネスへのルートを検索したユーザーの数 |
| 通話数 | 通話ボタンがクリックされた回数 |
| ウェブサイトのクリック | プロフィールに表示されたサイトへのリンクのクリック数 |
| メッセージ | メッセージで交わされた会話の数 |
| 予約 | ユーザーが完了した予約の数 |
| 予約リンクのクリック数 | ホテルの予約リンクがクリックされた回数(ホテルのみ) |
| 商品 | 店舗で販売されている商品の閲覧回数 |
| メニュー | 1日あたりのユーザーごとのメニューコンテンツでのクリック数 |
| 特典 | プロフィールに表示された特典が閲覧され、クリックされた回数 |
条件が付く指標があります。通話数をトラッキングするには電話番号を追加する必要があります。予約のデータを取得するには、予約プロバイダ経由で予約を管理する必要があります。商品は店舗で販売されている商品の閲覧回数で、オンラインで販売されている商品の閲覧回数は含まれません。
業種が限られる指標もあります。予約リンクのクリック数はホテルにのみ適用される指標なので、ホテル以外の店に表示されなくても異常ではありません。また、ビジネスプロフィールのチャット機能と通話履歴機能は2024年7月31日に終了しました。プロフィールから電話を受けることや、ウェブサイトへのアクセスやルートなどの指標を確認することは引き続きできますが、プロフィール上で通話の履歴を見ることはできません。誰から電話があったかは店側の記録で残してください。
閲覧数が表示回数より少ない理由
ここが一番つまずく場所です。公式ヘルプは、この閲覧数はビジネスプロフィールやメール通知で確認できる表示回数よりも少ない場合がある、と明記したうえで、理由を4つ挙げています。
- プロフィールを閲覧したユニークユーザーの数がカウントされる
- 複数のデバイスやプラットフォームでアクセスした場合、カウントされる回数には上限がある
- ユーザーは1日1回のみカウントされる。同じ日に複数回アクセスしても1回
- プロフィールの閲覧数のみがカウントされ、Googleでのビジネスの合計表示回数はカウントされない
つまり閲覧数は「何回見られたか」ではなく「何人に見られたか」に近い数字です。常連が毎日見に来ても、1日1しか増えません。他社の数字と比べるより、自分の月ごとの推移を見るほうが意味があります。ただし前提が1つあります。公式ヘルプは、パフォーマンスデータにはオーガニック検索結果とGoogle広告の両方における表示回数、検索情報、ユーザーの行動が含まれる、と書いています。月ごとの増減を見るときは、広告の出稿や変更がなかったかもあわせて確認してください。
ルートにも似た調整が入っています。公式ヘルプは、この指標をより正確に表すため、複数回のタップ、ルート検索のキャンセル、スパムといった要素を考慮してユニークユーザー数の集計方法を変更した、と説明しています。
検索語句が出てこないとき
公式ヘルプは、検索の指標は毎月月初に更新され、表示されるまでに5日ほどかかることがある、と書いています。日々の更新を前提に見る指標ではありません。
もう1つ、検索語句は直接管理できない、とも書かれています。意図しない語句で見つかっていても、そこを直接書き換えることはできません。手を入れられるのは、プロフィール側の情報とカテゴリです。
検索語句の数字の意味は、開発者向けのBusiness Profile Performance APIの仕様に書かれています。語句ごとの値は、「1か月間にその語句を使ったユニークユーザー数の合計」か、「実際の値がこのしきい値を下回る」ことを示すしきい値のどちらかです。少ない語句は正確な数が分からない、と理解してください。管理画面でどう表示されるかはこの資料には書かれていないため、自店の画面で確かめます。また、検索語句もパフォーマンスデータの一部なので、Google広告を出している場合は広告で表示された分を含みます。月ごとの記録の付け方と読み方は検索語句をサービス改善に使う方法で説明しています。
検索画面の「インサイト」はパフォーマンスとは別
画面に「インサイト」という項目が出ている場合があります。これはパフォーマンスとは別の機能です。公式ヘルプは、インサイト機能は一部のビジネスプロフィールでは利用できない場合がある、と書いています。
中身も違います。ビジネスのインサイトは、顧客のクチコミ投稿、写真、ローカル検索のトレンドなど、公開されているビジネスの情報に基づいて作成される、と説明されています。閲覧数や通話数のような集計とは違い、公開されている情報に基づく分析情報です。古い記事が「インサイト」と呼んでいるのは、現在のパフォーマンスのほうを指していることが多いので、読むときは注意してください。
見る手順とダウンロード
ビジネスプロフィールに移動して「パフォーマンス」をクリックし、上部でレポートの期間を選んで「適用」をクリックします。
スマートフォンの場合は、Googleマップアプリを開き、右下の「ビジネス」をタップし、「パフォーマンス」の横にある「詳細」をタップします。期間を選んで「適用」です。
パソコンでビジネスプロフィールマネージャーを開き、対象のプロフィールにチェックを入れます。右上の「操作」から「インサイト」をクリックし、期間を選んで「レポートをダウンロード」を選び、準備完了の表示が出たら「ダウンロード」をクリックします。
複数のプロフィールを管理している場合は、1つのスプレッドシートに一括でダウンロードして拠点ごとに比べられます。なお、ここで選ぶ「インサイト」は、パフォーマンスデータのダウンロードに使うメニューです。名前は同じですが、先ほどの検索画面のインサイトとは別のものです。
公式ヘルプにヒントがあります。プロフィールでダウンロードが有効になっていない場合は、パフォーマンススプレッドシートの列に「***」と表示されることがある、という説明です。これだけでデータの破損とは判断できません。
数字を見たあと、どこに手を付けるか
ここから先は公式ヘルプの記載ではなく、私たちが実際に運用していて置いている見方です。判断の一例として読んでください。前提として、広告の出稿状況に変化がなかったことを先に確かめたうえでの点検候補です。
| 数字の出方 | 先に見る場所 |
|---|---|
| 閲覧数は伸びているのに、通話もルートも動かない | プロフィールの中身。写真、営業時間、説明、クチコミの内容 |
| 閲覧数そのものが少ない | カテゴリと、検索語句に出ている語。見つかる入口が合っているか |
| ルートは多いが通話が少ない | 来店前提の業種なら正常なこともある。電話が必要な業態かを先に確かめる |
| 通話数が0のまま | 電話番号を追加しているか。追加していないとこの指標は動かない |
| 予約が0のまま | 予約プロバイダ経由で予約を管理しているか |
指標が0のとき、成果が出ていないのか、そもそも計測される状態になっていないのかを先に切り分けてください。通話数と予約は、設定していなければ動かない指標です。
GA4とリンクした時の注意
ビジネスプロフィールはGA4のプロパティとリンクでき、GA4のレポートに「Google ビジネス プロフィール」のコレクションが表示されます。リンクにはGA4プロパティの編集者以上のロールと、プロフィールのオーナーまたは管理者の権限が必要です。共有されるのはインタラクション数・ウェブサイトのクリック・通話・ルート・メッセージ・予約・メニューで、検索語句はこの一覧に入っていません。
- GA4で見られるのは過去6か月分。それより長い期間を選んでも、表示されるのは6か月以内のデータだけ
- 複数のプロフィールをリンクすると合計しか見られない。拠点ごとに分けたりフィルタしたりできない
- この画面のパフォーマンスと違い、業種に関係なく利用可能な指標がすべて表示される。自店に関係のない指標が並んでも異常ではない
- カスタムのデータ探索や比較には使えない。サブプロパティでは利用できない
出典:GBPをGoogleアナリティクスに接続する、ビジネス プロフィールを Google アナリティクスに接続する(いずれも2026年10月5日確認)。リンクが有効な場合、パフォーマンスのページに集計データの共有を知らせるバナーが表示されます。この連携で分かるのはプロフィール上の行動の集計で、サイトに来た人が予約まで進んだかは別の方法で見ます。
計測を深める記事の読む順
このページで指標の意味をつかんだら、次の順に読むと、プロフィールの数字を店の成果と結び付けて判断できるようになります。
- 検索語句をサービス改善に使う:月ごとの記録・分類・問い合わせとの照合
- サイト流入をUTMで区別する:GA4でプロフィール経由の訪問を見分ける
- GBP経由の予約をGA4で確かめる:予約完了のキーイベント、外部予約画面、レポートの使い分け
- 電話・来店・予約の記録を照合する:店の受付記録とGoogleの指標を月次で並べる
- 少ないデータと季節変動を扱う:前年同月・3か月合計での比べ方
- 変更前後を比べる改善記録:続ける・戻す・保留の判定
- 閲覧数が、表示回数より少なく見えます
-
閲覧数はユニークユーザーの数で、同じユーザーは1日1回のみカウントされます。複数のデバイスやプラットフォームでのアクセスにもカウントの上限があります。表示回数とは別の数え方なので、両者を直接比べないでください。
- 検索語句が更新されません
-
検索の指標は毎月月初に更新され、表示されるまでに5日ほどかかることがあると案内されています。5日は目安であって期限ではありません。それでも更新されない状態が続く場合は、Googleビジネスプロフィールの問い合わせ窓口に相談してください。
- ダウンロードした表の列が「***」になっています
-
公式ヘルプは、プロフィールでダウンロードが有効になっていない場合にパフォーマンススプレッドシートの列に「***」と表示されることがある、と説明しています。次に、一括アップロードを行ったビジネスプロフィールのステータスを確認してください。
- 通話数や予約が0のままです
-
成果が出ていないのか、計測される状態になっていないのかを先に切り分けてください。通話数をトラッキングするには電話番号を追加する必要があり、予約のデータを取得するには予約プロバイダ経由で予約を管理する必要があると案内されています。
- 広告の分と自然検索の分を分けて見られますか
-
公式ヘルプは、パフォーマンスデータにはオーガニック検索結果とGoogle広告の両方が含まれると説明していますが、この画面で分けて見る方法は案内されていません。広告を出している場合は、出稿状況を別に確認したうえで増減を読んでください。
まとめ
- パフォーマンスはオーナー確認済みのプロフィールでのみ使える
- 関連する指標のみが表示される。解説記事にある指標が無くても、それだけで不具合とはいえない
- 閲覧数はユニークユーザーで1日1回。表示回数とは別の数え方
- 検索語句は月初に更新され、表示まで5日ほどかかることがある。直接は管理できない
- 0の指標は、成果が無いのか計測されていないのかを先に切り分ける
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