飲食店のGoogleビジネスプロフィールでは、メニューの情報が「店が入力したメニュー」「メニューの写真」「メニューページへのリンク」など、複数の入口から表示されます。どれか1つだけを整えても、ほかの入口に古い情報が残っていれば、お客さまは古い料理や価格を見て来店することになります。
この記事は、レストラン、カフェ、居酒屋、定食店など飲食店の方向けです。メニューに関わる入口の種類、ガイドラインの要点、整備の手順、顧客が載せた古い写真への対処、予約・注文との関係、更新の記録を説明します。Google公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。編集のヘルプには「メニューエディタは飲食業専用」とあるため(プロフィールを編集する)、サロンや修理業などの料金表はサービスの登録で扱います。全体の位置づけは商品・予約・問い合わせの学習ガイドを参照してください。
メニューが表示される入口は複数ある
公式ヘルプから、メニューに関わる入口を整理しました。出典:メニューエディタについて、レストランで人気の料理の名前を管理する(いずれも2026年10月5日確認)。
| 入口 | 公式ヘルプの説明(要約) | 誰が載せるか |
|---|---|---|
| メニューエディタ | セクション(前菜、デザートなど)ごとに、料理の名前・説明・価格を登録できる。反映まで24〜48時間程度かかることがある | 店 |
| メニューの写真・PDF | [メニュー]タブで見られる。店も顧客もメニューの写真を追加できる | 店・顧客 |
| メニューリンク | メニューが載っているページのURLを連絡先の項目に追加できる | 店 |
| 人気の料理 | Googleマップアプリで料理の写真と名前を追加できる。店が追加した料理名は、ユーザーが追加したものより優先される | 店・顧客 |
| サイトからの自動の文字起こし | 店のウェブサイトからメニューデータが自動で文字起こしされる場合がある。オフにする方法もある |
メニューの情報源が複数見つかった場合は、[メニュー]タブにメニューの選択肢と最終更新日時が表示され、[メニューを編集]の[フルメニュー]タブで表示するメニューを選べます。また、Business Profile APIで作成されたメニューがある場合、メニューエディタを利用できないことがあると書かれています。外部の管理サービスでメニューを連携している店は、どこが正本になっているかを先に確認してください。
ガイドラインで決まっていること
ガイドラインのメニューの項は、次のように定めています。出典:Googleに掲載するビジネス情報のガイドライン(同日確認)。
- メニューは、顧客がそのビジネスで利用可能な商品やサービスの内容を表すものである必要がある。朝食・ランチ・ディナーなどの全メニューを記載できる
- 人気メニューのみを記載したサンプルメニューや抜粋メニューは送信できない
- メニューのURLに、第三者の注文・配達サービスへの直接リンクは使えない
- 店の代わりに第三者がプロフィールを管理してメニューのURLを送信する場合は、ビジネスオーナーに通知して同意を得る必要がある
「看板メニュー3品だけ載せておく」は、この基準ではサンプルメニューに当たります。メニューリンクの先に宅配サービスの注文ページを指定することもできません。宅配やテイクアウトの注文を受けたい場合は、後述の注文リンクの仕組みを使います。
整備の手順
手順の順番は当社の提案です。各操作は公式ヘルプに基づきます。
- 正本を決める:店内で実際に使っているメニュー表を正本にし、昼・夜・テイクアウトなど何種類あるかを書き出す。自社サイトのメニューページが古い場合は、先にそちらを直す(サイトから自動で文字起こしされる場合があるため)
- セクションを設計する:正本の分け方をそのままセクションにする。昼と夜で内容が違う店は「ランチ」「ディナー」のように分けると、時間帯の違いが伝わる
- メニューエディタで入力する:[メニューを編集]から[メニューセクションを追加][メニューアイテムを追加]で、名前・説明・価格を入力して保存する
- 写真から作る機能を使う場合:[メニューの写真]からメニューの写真やPDFをアップロードし、[メニューを生成]を選ぶ。この機能は試験運用版で、利用にはGoogle生成AIの追加利用規約への同意が必要。生成された内容は必ず確認してから[公開して編集]を選ぶ
- メニューリンクを設定する:[プロフィールを編集]→[ビジネス情報]→[連絡先]→[メニューリンク]から、メニューが載っているページのURLを入力する
- 表示を確かめる:24〜48時間ほど置いてから、一般の利用者として検索とマップで[メニュー]を開き、正本と照合する
写真から生成する場合、ヘルプは高画質な写真を使い、メニュー全体を1ページに収めて1枚の写真として撮るよう案内しています。手書きの黒板メニューや、価格が小さく写った写真は、読み取りの誤りがないか特に注意して確認します。
架空例:昼と夜で内容が変わる定食店
以下は説明用の架空例です。昼は定食、夜は一品料理と酒を出す店が、メニューを整理した結果です。
| 正本の状態 | プロフィールでの扱い | 補足 |
|---|---|---|
| 昼の定食8品(11時〜14時) | セクション「ランチ定食」に全8品 | 提供時間はセクション名や説明で伝え、営業時間の設定とも合わせる |
| 夜の一品料理15品 | セクション「夜の一品」に全15品 | 人気の5品だけにしない |
| 日替わりの焼き魚(価格は仕入れで変動) | アイテムとして載せ、説明に「内容と価格は日替わり」と書く | 価格欄の扱いは画面で確認し、固定の価格を書かない |
| 冬季限定の鍋(夜のみ) | 提供期間中だけ載せる | 終了日に削除する担当を決めておく |
夜だけの提供であることが伝わらないと、昼に来た人が「鍋を食べに来たのに」とがっかりします。メニューの整備は、営業時間の設定とセットで考えてください。
顧客が載せた古いメニュー写真への対処
メニューの写真は顧客も追加できるため、価格改定前の写真が残ることがあります。ヘルプは、顧客がアップロードしたメニュー写真が古い・正しくない場合は、写真の削除をリクエストし、店が正しいメニュー写真をアップロードするよう案内しています。店がアップロードした写真は削除アイコンから消せます。
人気の料理の名前が間違っている場合は、Googleマップアプリで[情報の修正を提案]から料理名の編集や「この料理は提供されていない」の報告ができます。ただし、編集は数日以内の公開に努めるものの、公開は保証されないと書かれています。削除を待つ間も、店が正しい写真とメニューを載せておくことが、古い情報を目立たなくする現実的な手段です(当社の考え)。
予約・注文の入口との関係
業種のヘルプでは、レストランはオンライン注文、予約、メニューのリンクを追加でき、メニューの品目を直接追加することもできると説明しています(業種を管理する)。レストラン向けスタートガイドには、Order with Googleでの料理の注文、「Googleで予約」での予約と順番待ちリストの管理が挙げられています(レストラン向けスタートガイド)。順番待ちリストはレストラン事業者のみが使え、「Googleで予約」の第三者プロバイダへの登録が必要です(サービス提供事業者経由で予約を設定する)。いずれも国・地域や提携先によって使えない場合があります。
自社の予約ページへのリンクと、予約サービスとの連携のどちらを使うかは、予約リンクと連携の違いで判断してください。
数字の見方と更新の記録
パフォーマンス画面の「メニュー」は、1日あたりのユーザーごとのメニューコンテンツでのクリック数で、メニューの写真、メニューのリンク、構造化されたメニューデータが含まれます(パフォーマンスのヘルプ)。メニューが見られた回数の目安であって、来店数ではありません。
メニューを改定するたびに、次の項目を記録しておくと、どの入口を直し忘れたかが分かります(当社の提案)。
| 確認する入口 | 改定時にやること |
|---|---|
| 店内のメニュー表(正本) | 改定日と変更点を記録する |
| 自社サイトのメニューページ | 正本と同じ日に直す |
| メニューエディタ | 変更・削除し、24〜48時間後に表示を確認する |
| メニューの写真 | 店が載せた古い写真を消し、新しい写真を載せる。顧客の古い写真は削除をリクエストする |
| 予約・注文サービス | 連携先のメニュー・価格も直す |
料理の魅力は写真の撮り方と載せ方でも補えます。全体の順番は商品・予約・問い合わせの学習ガイドに戻って確認してください。
