Googleビジネスプロフィールの写真は、スマートフォンで十分に撮れます。大切なのは機材より、初めての人が来店前に知りたい場面を、加工しすぎずに写すことです。
この記事は、プロのカメラマンに頼まず自分たちで撮りたい店舗・地域サービスの方向けです。撮影前の準備、外観・店内・商品・作業の撮り方、Googleのファイル条件に合わせる手順、掲載前の確認を順に説明します。何を撮るべきかの全体像は親記事Googleビジネスプロフィールの写真で先に決めておくと、撮影が早く終わります。Google公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。
まず公式の条件を知る:形式・容量・解像度・品質
Googleは、写真について「JPGまたはPNG」「10KB〜5MB」「推奨解像度は縦720×横720ピクセル」「最小解像度は縦250×横250ピクセル」を示し、ピントが合って十分に明るい写真を使い、大幅な加工や過度のフィルタを避けるよう案内しています。出典:ビジネス プロフィールの写真と動画を管理する(2026年10月5日確認)。写真のヒントのページでは、避けるものとして「過度のフィルタやAIの使用」も挙げています。出典:ビジネス固有の写真に関するヒント(同日確認)。
さらに、ビジネスプロフィールの写真・動画には、マップのメディア投稿の「追加の条件」も適用されます。そこでは、自分で撮影したものを使い、スクリーンショット、ストックフォト、コラージュ、過度に加工した写真を使わないこと、調整は回転の修正や明るさの補正など最小限にし、枠線やテキストを加えないことが書かれています。出典:写真、動画、投稿に関するコンテンツ ポリシー、マップにメディアを投稿する際のヒント(同日確認)。
最近のスマートフォンは720×720ピクセルを大きく上回る解像度で撮れるので、画素数が足りなくなることはまずありません。注意すべきは、ファイル形式と容量の方です。
撮影前にスマートフォンの設定を確認する
iPhoneは、写真を容量の小さいHEIF形式で保存する設定になっていることがあります。Appleは[設定]→[カメラ]→[フォーマット]→[互換性優先]を選ぶと、新しく撮影する写真がJPEGになると説明しています。出典:Apple製のデバイスでHEIF/HEVCメディアを扱う(2026年10月5日確認)。共有の方法によっては自動でJPEGに変換されることもありますが、アップロード前にファイルの形式を確かめておくと、つまずきを避けられます。Androidは機種によって設定名が異なるため、ここでは手順を示しません。
以下は当社の提案で、公式の要件ではありません。
- レンズを拭く。指の脂によるにじみは、ピンぼけと見分けにくい失敗の原因になります。
- デジタルズームは使わず、近づいて撮る。拡大すると画質が落ちやすくなります。
- 横向きと縦向きの両方を撮っておく。表示される場所によって切り取られ方が変わるため、主役を画面の中央寄りに置きます。
- 撮影後に画像の容量を確認し、5MBを超えるものは長辺を縮めて書き出す。
容量の目安を計算してみます。720×720は約52万画素です。一方、4032×3024ピクセルの写真は約1,219万画素で、推奨の約23倍あります。画素数に余裕があるので、5MBに収めるために長辺を2000ピクセル前後まで縮めても、推奨解像度は十分に上回ります。縮小後に入口や商品の文字が読めるかは、必ずスマートフォンの画面で見て確かめてください。
場所ごとの撮り方:公式のヒントと当社の補足
Googleは写真の種類ごとに、少なくとも3枚を目安とするヒントを示しています(ホテルの共有エリアは各1枚以上)。Googleのランキングのヒントのページにも「写真や動画を追加する」という項目はありますが、そこで説明されているのは商品やサービスを紹介する手段としてです。ローカル検索の結果は主に関連性・距離・知名度に基づいて表示されると説明されており、何枚載せれば順位が上がるといった基準は書かれていません。出典:ローカル検索結果のランキングを改善するヒント(同日確認)。枚数は、来店前の疑問に答えられたかを確かめる目安として使ってください。
| 写真の種類 | Googleのヒント(要約) | 当社の補足(スマホでの撮り方) |
|---|---|---|
| 外観 | 来店が予想されるすべての方角から撮る。さまざまな時間帯の様子も | 駅側・駐車場側など、実際に歩いてくる位置に立って撮る。夜営業があるなら点灯後にも撮る |
| 店内 | お客様として店内にいるときの様子がありのまま伝わるように | 入口から一歩入った目線の高さで撮る。広角レンズで広く見せすぎていないか、実物と見比べる |
| 商品・食べ物 | 人気の高いものを、照明が均等にあたるように | 窓際の自然光か、影が強く出ない位置で撮る。現在販売していないものは撮らない |
| サービス | スタッフがサービスを提供している様子、専門サービスの様子 | 手元の作業を中心にし、顧客の顔や個人情報が写らない角度を選ぶ |
| チーム | 経営陣や従業員。少しくだけた様子も | 掲載に同意した人だけを撮る。退職時に差し替える前提で台帳に記録する |
表の左2列はビジネス固有の写真に関するヒント(同日確認)の要約、右列は当社の提案です。すべての種類が全業種に当てはまるわけではありません。たとえば客室や共有エリアはホテルなど宿泊業向けのヒントです。
架空例:店舗型と出張型で撮影リストを作る
以下は説明用の架空例で、実在の店舗や当社の支援実績ではありません。
| 場面 | 架空の整体院(駅から徒歩5分・2階) | 架空の出張エアコン清掃(店舗なし) |
|---|---|---|
| 見つける | 駅側から見た建物、1階の案内板、階段の入口 | 撮らない(来店を受けないため。非店舗型の設定を参照) |
| 中の様子 | 受付、待合、施術ベッドのある部屋 | 作業前の養生、使用する機材一式 |
| 何をするか | 施術者の手元(同意を得たスタッフがモデル役) | 分解洗浄の作業風景(依頼者の許可を得た現場) |
| 誰が対応するか | 掲載に同意した施術者 | 掲載に同意した作業担当者と作業車 |
出張型の作業風景では、依頼者の住まいだと分かる表札、外観、室内の私物が写りやすくなります。許可を得ていても、場所が特定されない画角を選ぶのが安全です。作業車のナンバーも、必要に応じて写らない角度で撮ります。
掲載前に確認する5項目
- 実物と同じか:今の店、今の商品、今のスタッフか。改装前の写真や終了したメニューではないか。
- 写り込み:顧客や通行人の顔、予約表、伝票、カルテ、パソコン画面が読めないか。
- 加工:回転や明るさの補正にとどめたか。文字や枠を入れていないか。生成AIで背景や設備を足していないか。
- ファイル:JPGまたはPNGで、10KB〜5MBに収まっているか。
- スマートフォンでの見え方:小さく表示しても、何の写真か分かるか。
この5項目は当社のチェック例です。写り込みが多い写真は、ぼかしを重ねるより撮り直した方が、店の実際の様子も伝わります。顧客が投稿した写真に問題がある場合の対応は顧客の投稿写真と写り込みへの対応で説明しています。
撮った後:載せる場所と管理の記事へ
撮影した写真のうち、プロフィール上部に置きたい1枚とロゴの選び方はカバー写真とロゴの使い分けへ。追加の手順、公開状態の見方、差し替えと削除の管理は写真の追加・更新・削除の管理で扱います。短い動画も撮りたい場合は短い紹介動画の作り方を参照してください。オーナー確認のための動画は撮り方の条件がまったく違うので、オーナー確認動画の撮り方を別に確認してください。
写真全体の考え方に戻る場合はGoogleビジネスプロフィールの写真へ、MEOの学習の順番はMEOの基礎ガイドにまとめています。
