Googleマップの多言語表示|表示に任せる情報と店が用意する案内を分ける

Googleマップの多言語表示|表示に任せる情報と店が用意する案内を分ける

Googleマップの店の情報は、見る人の言語設定に合わせて表示される部分があります。ただし、どの項目がどこまで訳されるかを一覧にした公式の説明は見当たりません。そこで、Googleの表示に任せる情報、訳される前提で書く情報、店が自分で外国語版を用意する情報の3つに分け、実際の表示で確かめる方法をおすすめします。

この記事は、訪日客向けにプロフィールを整えたいが、何を翻訳すればよいか分からない方向けです。公式ヘルプで確認できたことと当社の提案を分けて書きます。公式情報は2026年10月5日に確認しました。例はすべて架空です。旅行者が店を探す流れは外国人旅行者はどう店を探すか、MEO全体の学び方はMEOの学習ガイドにあります。

公式ヘルプで確認できたこと

対象確認できたこと出典
地図と場所の情報言語を変えても地図ラベルは現地の言語で表示され、場所の情報は選択した言語で表示されるマップの言語を変更する
店名実際の名前を使う。複数の言語や文字体系で同じ名前を繰り返すこと(例「Kafiex / カフィエクス」)は、看板にそう書かれていても認められないビジネス情報のガイドライン
説明全角375文字(半角750文字)以内。URLやHTMLコードは入れられないビジネスプロフィールを編集する
写真の中の文字Google翻訳のカメラ翻訳は、小さい文字、不鮮明な文字、図案化された書体を正確に翻訳できないことがある画像内のテキストを翻訳する

逆に、説明文・投稿・口コミ・メニューの各項目が、それぞれ利用者の言語へ自動で訳されるかどうかを項目ごとに示した公式ヘルプは、今回の確認では見つかりませんでした。「この項目は自動翻訳される」と断定している解説もありますが、仕様は変わることがあるため、自店の画面で確かめることを前提にします。

3つに分けて考える

以下は当社の提案する分け方です。基準は、誤って伝わったときの損害の大きさと、内容が変わる頻度です。

区分当てはまる情報(例)店がすること
A. Googleの表示に任せる営業時間、定休日、選択肢から選ぶ属性、住所、電話番号日本語で正確に入力する。言語を切り替えた表示で読めるか点検する
B. 訳される前提で書く説明文、投稿、サービスの説明、口コミへの日本語の返信機械翻訳でも意味が崩れにくい日本語で書く
C. 店が外国語版を用意するメニュー、価格の条件、予約・キャンセルの規定、食材や食事の条件、注意事項確認した外国語版を作り、自社サイトや店頭に置く

Cに入れる基準は「誤訳されたら、お客さまか店が損をするか」です。たとえば「ご予約のお客さま優先」が誤訳されて「予約が必須」と読まれると、入れたはずの客を逃します。食材の説明が誤訳されると、食べられない物を口にする危険があります。こうした情報は、Googleの翻訳表示に頼らず、店が内容を確かめた外国語版を用意します。作り方は外国語の店名・メニュー・予約案内で説明しています。

Bの日本語を、訳されても崩れない形にする

機械翻訳は、主語の省略、あいまいな言い回し、店内だけで通じる言葉に弱い傾向があります。説明文や投稿は、次の点を意識して書きます(当社の提案)。

  • 一文に一つの内容だけを書く
  • 「誰が」「何を」を省かない
  • 「応相談」「〜など」「お気軽に」のような、条件のぼやけた言葉を減らす
  • 数字と単位を具体的に書く(「少し」ではなく「5分」)
  • 店内の略語や当て字を使わない

架空のカフェの説明文で比べます。

書き直し前書き直し後
駅チカの隠れ家カフェ。自家焙煎の豆で淹れる一杯をぜひ。テイクアウトもOK、ワンちゃん連れもご相談ください。○○駅の東口から徒歩3分のカフェです。店内で焙煎したコーヒー豆を使っています。飲み物は持ち帰りもできます。小型犬はテラス席で同伴できます。

書き直し後は、「隠れ家」「ワンちゃん」「ご相談ください」をやめ、事実を短く並べています。完成したら、翻訳サービスで英語に訳し、もう一度日本語に戻して意味が変わらないかを確かめます。変わった部分は、元の日本語を直します。説明文全体の書き方は説明文の書き方を参照してください。

写真の中の文字は、翻訳できる形にする

旅行者は、メニューや店頭の掲示をスマートフォンのカメラで翻訳することがあります。上で見たとおり、小さい文字や手書き風の書体はうまく翻訳されないことがあります。

  • 手書きの黒板メニューには、同じ内容の活字版を用意する
  • メニュー写真は、文字がはっきり読める距離と明るさで撮る
  • 料理名だけでなく、主な食材や調理法を短い言葉で添える

写真の撮り方は写真の撮り方と載せ方にまとめています。

言語を切り替えて点検する手順

  1. 来店客の国・言語の記録などから、点検する言語を2〜3つ決める
  2. Googleマップの言語をその言語に切り替える
  3. 自店のプロフィールを開き、下の表の各項目が読めるかを記録する
  4. 日本語のまま表示された項目、意味が変わって表示された項目に印を付ける
  5. 印の付いた項目を、区分B(書き直す)か区分C(外国語版を用意する)に振り分ける
項目英語での表示(記入例・架空)判断
営業時間読めるそのまま
説明文訳されて表示されたが「隠れ家」が意味不明Bとして書き直す
メニュー写真日本語のまま。手書きで翻訳しにくいCとして外国語版を用意

点検の結果は日付と端末を記録し、表示が変わったときに比べられるようにします。表示は検索する場所や設定で変わることがあるため、1回の結果だけで仕様を決めつけないでください。

よくある失敗

  • 店名に英語名を併記する:ガイドラインで認められていません。外国語の名称の伝え方は店名・メニュー・予約案内の記事で扱います
  • 説明文を外国語だけで書く:日本語で探す客にも同じ説明文が表示されます。日本語の正確な説明を基本にします
  • 翻訳表示を正しいと思い込む:アレルギーや宗教上の配慮の説明は特に危険です。伝え方は食事条件・支払い・利用条件を参照してください

外国語の口コミへの返信は外国語の口コミ・問い合わせへの対応で扱っています。全体の学習順はMEOの学習ガイドに戻って確認できます。

この分野の全体像と読む順は、インバウンド・多言語・利用しやすさの学習ガイドにまとめています。

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