Googleビジネスプロフィールの投稿計画は、「何本出すか」からではなく、店の1年の予定と、続けられる作業時間から作ります。Googleの公式ヘルプに推奨の投稿頻度は書かれておらず、投稿で順位が上がるという説明もありません。だからこそ、お客さまに伝える必要がある予定を取りこぼさないことを計画の目的にします。
この記事は、思いついた時にだけ投稿していて、年間の段取りを決めたい店舗・地域サービスの担当者向けです。頻度の決め方、年間の企画カレンダーの作り方、公開日の逆算、担当と確認の分け方、月1回の振り返りまでを順に扱います。Google公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。投稿にどこまで期待できるかは投稿の効果と考え方を先に読んでください。
計画の前に確かめる前提
公式ヘルプが投稿のメリットとして挙げているのは、最新情報を共有すること、セール・特別企画・イベント・ニュース・特典などを宣伝すること、写真や動画を添えてユーザーとつながることの3つです。出典:ビジネス プロフィールの投稿を作成、管理する(2026年10月5日確認)。ローカル検索のランキングを改善するヒントのページでは、オーナー確認、情報を最新に保つこと、クチコミへの返信、写真や動画の追加などが挙げられ、Googleはランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないと明記しています。出典:ローカル検索結果のランキングを改善するヒント(同日確認)。
この2つから、当社は投稿計画を「順位のための本数」ではなく「プロフィールを見た人に、今知っておいてほしいことを届ける段取り」として作ることをおすすめしています。投稿回数を増やせば順位が上がる、という保証はできません。
もう1つの前提は、営業時間・メニュー・属性など、他の欄が整っていることです。投稿は他の欄の代わりにはなりません。まだなら基本情報の整え方から先に進めてください。
頻度は作業時間から逆算する
公式の推奨頻度がない以上、頻度は「続けられる量」で決めます。目安を出すには、1本にかかる時間を見積もります。以下は計算方法を示すための仮の数字です。
| 作業 | 仮の所要時間 |
|---|---|
| 題材を決め、条件(期間・価格・対象)を確認する | 15分 |
| 写真を選ぶ・撮る | 10分 |
| 文章を書き、別の人が確認する | 15分 |
| 入力・公開・公開状態の確認 | 5分 |
| 合計 | 45分 |
1本45分なら、月2本で90分、年24本で1,080分(18時間)です。月4本にすると年48本・36時間になります。この時間を誰が、どの業務と入れ替えて確保するかまで決められる本数を上限にします。足りなければ本数を減らし、後で説明する「必ず出す投稿」だけに絞ります。
年間の企画カレンダーを作る手順
- 店の予定を書き出す。営業日の変更(年末年始、大型連休、棚卸しなど)、季節の商品やサービスの切り替え、催し、価格や予約方法の変更予定を、月ごとに並べます
- 「必ず出す投稿」に印を付ける。お客さまが知らないと困るもの(営業日の変更、予約方法の変更、受付の締め切り)です。本数が減っても削らない枠にします
- 種類を決める。期間のある値引きは特典、日時のある催しはイベント、それ以外は最新情報です。判断の詳細は投稿の種類の使い分けを参照してください
- あいている月を埋める。予定のない月は、お客さまからよく聞かれることを題材にします。見つけ方は顧客の質問から投稿テーマを見つける方法で扱います
- 関連して直す欄を書く。投稿と同時に特別営業時間、サービス、写真などを直す必要があるかを、同じ行に書きます
手順5は公式ヘルプとのつながりがある部分です。祝休日などで一時的に営業時間が変わる場合や最長6日間の休業は特別営業時間で、連続7日間以上や期間未定の休業は臨時休業マークで扱うよう案内されています。出典:特別営業時間を設定する方法(同日確認)。投稿だけで休業を知らせても、営業時間の表示は変わりません。
架空の自転車店の年間カレンダー
次の表は、架空の「住宅街の自転車店」を想定した例です。実在の店ではなく、企画や実績も創作の例です。自店の予定に置き換えてください。
| 時期 | 店の予定 | 投稿の種類 | 必ず出すか | 同時に直す欄 |
|---|---|---|---|---|
| 12月中旬 | 年末年始の休業日 | 最新情報 | 必ず出す | 特別営業時間 |
| 2月下旬 | 春の点検を期間限定で割引 | 特典 | 任意 | なし |
| 3月上旬 | 通学用自転車の整備相談を受け付ける | 最新情報 | 任意 | サービス |
| 4月下旬 | 大型連休の営業日 | 最新情報 | 必ず出す | 特別営業時間 |
| 6月下旬 | 夏休みの親子の乗り方教室 | イベント | 任意 | 写真 |
| 9月 | 台風の前に確認したい保管のこと(よくある質問) | 最新情報 | 任意 | なし |
| 随時 | 修理の予約方法を変える | 最新情報 | 必ず出す | 予約リンク |
「時期」は投稿を公開する時期で、予定そのものの日付ではありません。たとえば夏休みの教室は、申込の締め切りから逆算して早めに出しています。表の空いている月は、手順4の質問ネタで埋める想定です。
公開日を逆算する
公開日の決め方に公式の基準はありません。当社の提案として、次の考え方で逆算します。
- 営業日の変更:お客さまが予定を立てる前に出す。連休の予約が埋まり始める時期より前
- イベント:申込の締め切りがあるなら、締め切りの前に検討できる時間を見込む
- 特典:開始日に合わせて公開する。日付と時刻が必須なので、終了日時も同時に決める
公式ヘルプには、[この投稿の送信をスケジュールする]をオンにして公開日時を選ぶ方法と、[繰り返し]から毎週・毎月・カスタムの頻度を選ぶ方法が書かれています。決まった日に出す投稿は、確認が済んだ時点で予約しておくと出し忘れを防げます。ただし予約した後に条件が変わった場合は、公開前に内容を直す必要があります。
担当と確認を分ける
公開前に確かめたいのは、日付・価格・対象の取り違えです。書く人と、条件を確認する人を分けておきます。当社の提案としての分担例です。
| 役割 | 担当すること |
|---|---|
| 企画 | カレンダーの更新、題材の決定、公開日の決定 |
| 作成 | 写真と文章の用意、種類の選択、リンク先の確認 |
| 確認 | 日付・価格・対象・予約方法が店頭やサイトの表示と一致しているか |
| 公開後 | ステータスが「公開中」になったかを確認し、記録する |
少人数の店では1人が複数の役割を兼ねますが、確認だけは時間を置いてから行うか、別の人に頼むと取り違えに気づきやすくなります。外部に作成を任せる場合も、価格や期間の確認は店側に残してください。
月1回の振り返り
月に1回、次の3点を記録します。
- 出せたか:計画した投稿のうち、何本が公開中になったか。不承認や審査待ちのものは原因を確認する(投稿が表示されないときの点検)
- 押されたか:投稿のボタンから自社サイトへ来た数。下で説明するURLの目印で数える
- お客さまの反応:店頭や電話で「投稿を見た」と言われたか、同じ質問が減ったか。数字にならない情報もメモに残す
投稿のヘルプには、投稿ごとの閲覧数を見る方法は書かれていませんでした。プロフィール全体の数字はパフォーマンスの見方で確認できますが、投稿だけの効果とは切り分けられません。そこで、投稿のボタンに付けるURLに目印を付けます。
Googleアナリティクスでは、URLにutm_source、utm_medium、utm_campaignのパラメータを付けて流入元を識別でき、この3つはどのケースでも使う必要があるとされています。値は大文字と小文字が区別されます。出典:URL生成ツール: カスタムURLでキャンペーンデータを収集する(同日確認)。当社の命名例は次のとおりです(example.comは仮のドメイン)。
https://www.example.com/yoyaku/?utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=2027_spring_tenken&utm_content=gbp_post
上の例は媒体をorganicとし、投稿の区別をutm_contentに記録しています。値に顧客の氏名・メールアドレス・予約番号などを入れないでください。値の付け方は店の中で1つのルールに統一し、表記ゆれで集計が分かれないようにします。この数字で分かるのは「投稿のボタンから来たサイト訪問」までです。予約や来店につながったかは、予約の記録と合わせて見ます。目標の置き方はMEOの目標とKPIの決め方、週次・月次の点検全体はMEOの運用にまとめています。
計画を見直すタイミング
年に1回、前年のカレンダーを複製して日付と内容を更新します。年に一度の告知は前年の投稿をもとにできますが、営業時間、価格、予約方法は毎年変わりうるので、必ず最新の情報で確認し直します。期間を設定していない投稿は6か月でアーカイブされると公式ヘルプにあるため、通年で見てほしい情報は投稿ではなく説明文やサービスなどの欄に置くことも検討してください(説明文の書き方)。
計画が続かない場合は、本数を減らして「必ず出す投稿」だけに戻すのが先です。投稿の役割と限界を確認し直したいときは、投稿の効果と考え方へ戻ってください。
