Googleビジネスプロフィールの投稿からお客さまを予約や詳細ページへ案内するときは、まず投稿の目的を1つに決めます。そのうえで、目的に合うボタンと、投稿と同じ内容がすぐ見えるリンク先のページを選びます。ボタンを付けても、押した先がトップページだったり、投稿にある割引がページに書かれていなかったりすると、お客さまはそこで離れやすくなります。
この記事は、投稿を出しているものの、ボタンをどう付ければよいか、押された後に予約されたのか分からないという店舗や地域サービス事業者向けです。読み終えると、目的に合うボタンとリンク先を選び、投稿とリンク先の内容がそろっているか点検し、個人情報を含まない目印をURLに付けて、ボタンが押された数と実際の予約数を分けて振り返れるようになります。Google公式ヘルプは2026年10月5日に確認しました。管理画面は確認していないため、ボタン名は公式ヘルプに書かれている範囲で示します。ウェブサイト全般のボタンの考え方はCTAボタンの作り方、投稿の役割と限界は投稿の効果と考え方で扱っています。
投稿のボタンについて、公式に書かれていること
投稿の作成と管理のヘルプ(2026年10月5日確認)では、投稿の種類ごとにボタンの扱いが次のように説明されています。
| 投稿の種類 | ボタン・リンクについての記載(要約) |
|---|---|
| 最新情報 | リンク付きの操作ボタンを追加できる。ボタンを選ぶと、予約、オンライン注文、詳細情報の確認などの操作を完了できるウェブサイトが開く |
| 特典 | タイトル・日付・時刻を指定すると[特典を表示]ボタンが自動で付く。リンクや利用規約も追加できる |
| イベント | 操作ボタンを追加できる |
作成の手順では、[ボタン]や[クーポンコード]などの利用可能なオプションを選んで詳細を追加する、と書かれています。ボタンに表示される選択肢の名前は、ヘルプ本文には並んでいません。開発者向けのAPI仕様には、予約(BOOK)、注文(ORDER)、商品カタログの閲覧(SHOP)、詳細(LEARN_MORE)、登録・申し込み(SIGN_UP)、電話(CALL)という種類が定義されていますが、これは管理画面の表記そのものではありません(localPostsのAPI仕様、同日確認)。実際の選択肢は自店の投稿画面で確かめてください。
電話については、写真・動画・投稿のコンテンツポリシー(同日確認)が、未確認の連絡先情報を含む投稿は削除されることがあるとし、代わりに確認済みのプロフィールの電話番号につながる[今すぐ電話]ボタンを追加するよう案内しています。また、ホテルは特典の投稿や、割引などへのリンクを含む投稿を作成できません。
投稿の目的から、ボタンとリンク先を決める
ここからは当社の提案です。1つの投稿で「詳しく読んで」「予約して」「電話して」を同時に求めると、ボタンもリンク先も決まりません。投稿1本につき、お客さまにしてほしいことを1つに絞ります。
| 投稿の目的 | ボタンの役割(API仕様の種類は参考) | リンク先の目安 | 避けたいリンク先 |
|---|---|---|---|
| 予約してほしい | 予約(BOOK) | 投稿で紹介したメニューを選べる、その店舗の予約画面 | 予約システムのトップ、店舗一覧 |
| 内容を詳しく知ってほしい | 詳細(LEARN_MORE) | その話題だけを説明したページ | サイトのトップページ |
| イベントや教室に申し込んでほしい | 登録・申し込み(SIGN_UP) | そのイベントの日時と定員が分かる申込ページ | 過去のイベントも並ぶ一覧ページ |
| 商品を注文してほしい | 注文(ORDER)、商品の閲覧(SHOP) | 投稿で紹介した商品のページ | 商品が見つからない総合カタログ |
| 電話で相談してほしい | [今すぐ電話] | リンク先なし。受付時間を本文に書く | 本文に電話番号を書く |
予約画面にメニューを選んだ状態で入れるURLがあるかどうかは、予約システムによって違います。用意されていなければ、その店舗の予約画面を指定し、本文に「〇〇のメニューをお選びください」と書き添えます。予約画面そのものの点検は予約ページでの離脱の点検で詳しく扱っています。
投稿とリンク先の内容がそろっているか点検する
投稿を公開する前に、ボタンを押した先で同じ条件が見えるかを確かめます。次の表は当社の点検例です。
| 投稿に書いたこと | リンク先で同じであるべきこと |
|---|---|
| 期間(〇月〇日まで) | 同じ期間が書かれている。終了日を過ぎたら両方を直す |
| 料金・割引の条件 | 同じ金額と対象。割引の使い方(クーポンの伝え方など) |
| メニュー・商品の名前 | 同じ名前で選べる、または見つかる |
| 対象の店舗 | 投稿したプロフィールと同じ店舗のページ |
| 定員・残りの枠 | 予約画面で実際に選べる枠と矛盾していない |
以下は架空の整体院の例です。「平日夜の枠を増やしました」という最新情報の投稿に、サイトのトップページへのボタンを付けていました。トップページには平日夜の話がなく、予約画面へは2回の移動が必要でした。リンク先を予約画面に替え、本文に「20時以降の枠は平日のみです」と条件を書き足すことで、投稿とリンク先の話がつながります。
期間が終わった企画のリンク先が、「受付終了」の案内のまま残っていることもあります。期間付きの投稿は、終了日に投稿とリンク先の両方を見直す予定を、投稿計画のカレンダーに入れておくと防げます。なお、公式ヘルプは投稿の質を高めるヒントとして、信頼できるウェブサイトへのリンクのみを投稿するよう求めており、マルウェアやフィッシングなどへのリンクは許可されないとしています。
URLに目印を付ける。個人情報は入れない
投稿ごとの閲覧数やボタンのクリック数を確認する方法は、今回確認した投稿のヘルプには書かれていませんでした。そこで、ボタンのURLに目印(UTMパラメータ)を付け、自社サイトのGoogleアナリティクスで投稿経由の訪問を数えます。
Googleアナリティクスのヘルプでは、utm_source、utm_medium、utm_campaignの3つはどのような場合でも使う必要があり、値は大文字と小文字が区別されるとされています(URL生成ツールのヘルプ、同日確認)。また、これらのパラメータに個人情報が含まれていないことを確認するよう求めています(個人を特定できる情報を送信しないためのヒント、同日確認)。
命名は投稿計画の立て方で示した当社の例にそろえます(example.comは仮のドメイン)。
https://www.example.com/yoyaku/?utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=2027_spring_tenken&utm_content=gbp_post
utm_mediumを「organic」にすると、Googleアナリティクスの標準のチャネル分類では「オーガニック検索」に含まれます(デフォルトチャネルグループのヘルプ、同日確認)。投稿経由だけを見るときは、キャンペーンやutm_contentの値で絞り込みます。
| 入れてはいけない値の例(架空) | 理由と代わりの付け方 |
|---|---|
| utm_campaign=yamada_sama_followup | 氏名を含む。対象の個人ではなく企画名を付ける |
| utm_content=tel_09012345678 | 電話番号を含む。投稿の区別は日付や連番で付ける |
| utm_content=rsv_A123456 | 予約番号は個人に結びつく。投稿の目印に使わない |
表記は店の中で1つのルールにそろえます。「Google」と「google」が混ざると、別の値として集計されます。URLを替えた後は、スマートフォンで投稿のボタンを押し、目印付きのURLでページが開くかを確かめてください。
ボタンが押された数と、実際の予約数を分ける
目印とアクセス解析で数えられるのは、計測できた「投稿のボタンから自社サイトに来た訪問」です。同意状態や計測の遮断などによる欠損があるため、ボタンが押された総数とは一致しません。予約が完了したか、来店したかは別に数えます。プロフィールのパフォーマンス画面の「予約」は、予約プロバイダ経由で予約を管理している場合に取得できる完了数で、自社の予約ページへの投稿ボタン経由の予約数ではありません(パフォーマンスのヘルプ、同日確認)。
以下は架空の1か月分の振り返り例です。「訪問」はセッション数、「予約完了」はそのセッション内で予約を完了したセッション数として、重複を除いています。
| 投稿 | 目的 | 目印付きの訪問 | 予約完了 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| A:平日夜の枠を増やした | 予約 | 40 | 3 | 3÷40で7.5%。予約画面の点検へ進む |
| B:肩こりの相談が多い理由 | 詳細 | 25 | 0 | 目的は説明なので、予約0でも失敗とは言えない |
| C:年末年始の営業日 | 詳細 | 12 | 0 | 電話での問い合わせが減ったかを店側で見る |
数が小さいうちは、1か月の比較で良し悪しを決めないでください。見るのは、目的が「予約」の投稿で訪問があるのに完了がない、といった目的とのずれです。予約システムが別のドメインにあり、アクセス解析で完了まで追えない場合は、予約システムの記録や、予約フォームで「何を見て予約したか」を任意で聞く方法で補います(予約リンクと連携の違い)。数字の置き方はMEOの目標とKPIの決め方を参照してください。
よくある失敗
- すべての投稿のボタンがトップページ:お客さまが投稿の話題をサイトの中で探し直すことになる
- 本文に電話番号を書く:未確認の連絡先として削除されることがある。電話は[今すぐ電話]ボタンで案内する
- リンク先がログイン必須:初めての人が内容を見る前に離れる。ログインしなくても見られるページを選ぶ
- 期間が終わった特典のリンク先を放置:投稿を見て来た人が、受付終了の案内だけのページに着いて戸惑う
- 目印の表記ゆれ:同じ企画が別々に集計され、振り返りができない
文章の組み立ては投稿の文章の書き方、種類ごとの必須項目は投稿の種類の使い分け、公開されないときは投稿が表示されないときの点検で確認できます。投稿全体の考え方と読む順番は投稿の効果と考え方に戻って確認してください。
