宿泊施設や観光施設のプロフィールは、飲食店や小売店と仕組みが違います。ホテルとして扱われるプロフィールには営業時間の欄がなく、料金は予約サイトや予約エンジンとの連携で表示されます。施設が自分で整えられるのは、設備やポリシーなどの「ホテルの詳細」、写真、説明、そして自社の予約ページへの導線です。
この記事は、ホテル・旅館・民泊などの宿泊施設と、入場制の観光施設の方が、予約前のお客さまの疑問に答える情報をどこで整えるかを判断するためのものです。Googleと観光庁の公式情報は2026年10月5日に確認しました。施設の例はすべて架空です。MEO全体の学び方はMEOの学習ガイドにあります。
ホテルのプロフィールで確認できたこと
Googleのヘルプ「ホテルの詳細を管理する」で確認できた内容です(ホテルの詳細を管理する)。
- オーナー確認を済ませたオーナーは、[ホテルの詳細]から設備やサービスの属性(無料Wi-Fi、ペット同伴、無料駐車場など)を編集できる
- ホテルは24時間営業として扱われるため、営業時間は編集できない
- ホテルのクラス(星の数)の表示はGoogle側によるもので、直接編集できない
- ホテル内のレストランやスパなど、独立して営業する施設は個別のプロフィールを作れる場合がある
- すべてのホテルで表示されることは保証されていない
料金については、Hotel Centerのお知らせで、2025年7月30日以降はビジネスプロフィールからホテル料金を追加できなくなり、料金を表示し続けるには中央予約システムやオンライン予約エンジンなどのパートナーと連携するよう案内されています(Hotel Center のお知らせ)。また、ホテル検索の予約モジュールに表示される無料の予約リンクは、費用がかからないと説明されています(無料の予約リンク)。
予約サイトに掲載している場合、そこで表示される料金や手数料の条件は、サイトと契約によって異なります。この記事では特定の予約サイトの条件を扱いません。入口の分け方と確認項目は観光・体験の予約媒体との役割分担にまとめています。
予約前に聞かれることと、答える場所
宿泊施設でよく確認される項目を、答える場所と合わせて整理しました(当社の整理)。
| 疑問 | 答える場所(提案) | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| チェックイン・チェックアウトの時刻 | ホテルの詳細(項目がある場合)、自社サイト | 遅い到着の連絡方法も書く |
| 駐車場・送迎 | 属性、説明、自社サイト | 台数、料金、予約の要否、送迎の時刻 |
| 食事 | 説明、自社サイト | 付く食事、時間、食材の配慮の範囲 |
| 部屋と設備 | 写真、自社サイト | 部屋タイプごとの写真、風呂・トイレの位置 |
| 支払い | 属性、自社サイト | 事前決済か現地払いか、使えるカード |
| キャンセル | 予約ページ | 予約した場所ごとに規定が違う場合はそのことも |
| 大浴場や温泉の利用条件 | 自社サイト、館内案内 | 利用時間、貸切の可否、館内のルール |
食事の条件の書き方は食事条件・支払い・利用条件の伝え方、外国語での案内は外国語の店名・メニュー・予約案内を参照してください。宿泊施設は「日本滞在中に役に立った情報」の上位に挙がる分野でもあります(観光庁 2025年年次報告書、23ページ)。
民泊は、営業の根拠となる制度を確かめる
住宅に人を泊める事業には、旅館業法による許可、住宅宿泊事業法による届出、国家戦略特区の制度などがあります。観光庁の民泊制度ポータルサイトによると、住宅宿泊事業は都道府県知事等への届出が必要で、年間の提供日数の上限は180日、事業者には標識の掲示などが義務づけられています(住宅宿泊事業法の概要)。
許可や届出があれば必ずGoogleのビジネスプロフィールを作れるわけではありません。Googleのガイドラインは貸別荘などの貸物件を掲載対象外としており、ホテル等としての要件を含め登録できる事業の条件を先に確認します。掲載できる場合も、名称・住所・営業形態に許可や届出と矛盾がないかを確かめます。制度の判断は自治体の窓口で確かめ、プロフィールの都合で営業の形を変えないでください。
観光施設:季節営業と入場券
入場制の観光施設や季節営業の施設は、ホテルとは別の扱いになり、営業時間を設定します。Googleのガイドラインは、季節営業の場合、営業期間中は通常の営業時間を設定し、オフシーズンには臨時休業として表示できると説明しています(ビジネス情報のガイドライン)。営業時間の種類の使い分けは営業時間の設定にあります。
入場券やツアーの予約は、Googleの「おすすめスポット(Things to do)」で無料リスティングや広告として表示する仕組みがあり、小規模な事業者には接続パートナー経由の参加が推奨されています(Google のおすすめスポットのご紹介)。予約サイトとの関係は予約媒体との役割分担で整理しています。
架空例:10室の温泉旅館
ある架空の温泉旅館は、予約サイト2つと自社の予約ページで予約を受けていました。プロフィールを点検すると、次のことが分かりました。
- ホテルの詳細の属性が初期のままで、駐車場が「不明」になっていた
- 写真は外観と料理が中心で、部屋の様子と浴場の入口がなかった
- 説明文に「送迎あり」とだけ書かれ、時刻や予約の要否が分からなかった
- 自社の予約ページが、プロフィールのどこからも見つからなかった
旅館は、駐車場の属性を実態どおりに直し、部屋タイプごとの写真と浴場の写真を追加しました。説明文には「最寄り駅から送迎あり(15時〜18時、前日までに要予約)」と書き、自社サイトに送迎・食事・浴場の利用条件をまとめたページを作りました。料金の表示は、使っている予約エンジンがGoogleとの連携に対応しているかを、提供元に確認することにしました。
点検の順番
- 施設の種類(ホテルとして扱われるか、営業時間を持つ施設か)を自分の管理画面で確かめる
- ホテルの詳細の属性が実態と合っているか
- 部屋、浴場、入口、駐車場の写真がそろっているか(写真の撮り方と載せ方)
- 自社の予約ページへの導線があるか、予約エンジンの連携状況を提供元に確認したか
- 民泊の場合、名称と住所が許可・届出の内容と一致しているか
他の業種での判断の違いは、飲食店、小売店、出張修理・清掃の記事で比べられます。全体の学習順はMEOの学習ガイドに戻って確認してください。
この分野の全体像と読む順は、業種別の適用・判断例の学習ガイドにまとめています。
